痛いのは嫌、怖い、耳が全く聞こえない、特に才能があるわけでも、体格が恵まれているわけでもないのに、彼女がボクシングを続ける理由、真剣に向き合い続ける理由を考える映画だった。
観る前は、普通「耳を」澄ますというけれど、なぜ「目」を澄ませてなんだろう？と思っていたが、映画を見て納得した。
大体は手話と同時に字幕が出るが、この映画は手話の時には全く出さなかったり、字幕は別で出したりと、手話を使う様子を見てほしいという意図かなと思った。
ホテルの清掃バイトの男の子、一生懸命なのにずっと白シャツの後ろがズボンから出てたのを毎回見るたびに笑いそうになったが、最後ちゃんとしまうようになって、思わず微笑んだ。心情の変化、人の変化を表現するのが上手だと感じた。
