プレゼント・フラターは大好きな戯曲のひとつなので日本で見ることができて嬉しい。
実力のあるキャスト陣なので、最後まで安心して見れるし、ずっと笑っていられる。
ギャリー役のケヴィン・クラインの魅力が炸裂してて楽しかったのもあるけど、今までのブロードウェイシネマの中で1番カメラワークが好みだった。
ギャリーのキャラクターは軽薄で本心が見えないタイプではあるんだけど、本心を曝けられない弱さと孤独を内包している所に魅力がある。
孤独を全面に出す演出ではないんだけど、終始賑やかな舞台で音がなくギャリー以外誰もいない瞬間が何度かあって、その時だけギャリーの孤独が浮かんでくる。
たぶん、普段見せない1人の時だけに見せる孤独を感じ取った人たちがギャリーの魅力にはまっていくんだろうなという説得力があってそのシーンがとても良かったし、ケヴィンのメリハリのある演技の魅力でもあったと思います。
あと、ショパンもっと聞かせて!!
コミカルだけどシリアスな一面もある戯曲なので、いつかベネディクトさんにも演じて欲しいな。コメディなベネディクトはいつでも待ってます!