映像の美しさとテーマの面白さに惹かれて観たがストーリーがポンコツご都合展開すぎて、ツッコみ笑いながら観るのでちょうどだった。
青緑の強い冷たい画面が綺麗なので何だか深刻な物語であるように錯覚しそうになるが、話を総括してみれば「死の間際に見た美少女と死線を潜り抜けたことで絆を深め、2人で悪霊退治の旅に出ることになる」というまるでラノベストーリーである。
途中でマルチャがトーマスの裸を覗いていたり、命を懸けてトーマスを救ったりと、トーマスへの想いは並み以上なのかなと思わせるシーンがあるが、マルチャは何ひとつ報われず、トーマスが選んだのは美少女なのである。
選ばれたのは成人男性×ロリ美少女CPなのである。
ティム・バートンにやらせたらイイ感じのエンタメホラーになったかもしれない。
カット割りのテンポも若干悪いのだが、一番の問題点は色々思わせぶりなカットを入れておいて大して意味がない or 回収されないというところ。
トーマスは既に死んでいたオチ? アナが実は幽霊だったオチ? トーマスがたどり着いたのは幽霊の村だったオチ?
などなど考えさせられたが全部ハズレ。選ばれたのは美少女との旅立ちエンドでした。
死の間際に見た少女に運命感じちゃう系。
トーマスの死に際にアナが現れた理由も、悪霊がいると水が沁み出て来る理由も、悪霊があの世に行く時に死にかけの人が必要な理由も全部よく分からん。