レストラニケーショ

フォレスト・ガンプ/一期一会 4K ニューマスター版のレストラニケーショのネタバレレビュー・内容・結末

4.9

このレビューはネタバレを含みます

好きな映画第1位が16年ぶりに更新されました。
昔の映画と侮るなかれ、2時間弱という短い時間の中でストレートに強烈なメッセージが心に打ち込まれていく感覚を味わった。

「風のように漂う/決められた運命/チョコレートの箱みたいに何が起こるかわからない/死は生の一部」と、人生を色んな表現で言語化しているが、全てが同時に起こるのが人生であるとフォレストが言っているように、風のように漂いながらも何が起こるかわからないように見える人生を自身の意思で切り開いていくことこそが生きることであり、それが運命であると受け取った。
また、死とは全ての人に必ず訪れる運命ではあるが、風のようにいつ訪れるか分からないものを自分なりの答えを見つけて受け止めていくことは、チョコの箱のようであり、しかし、運命であるとも感じた。

フォレストは人生に訪れる転機を実直に受け止めて全力で行動することで、成功をおさめていったが、時より流れる大統領の銃撃事件を映すことで、大統領という野心のある人達が志半ばで倒れていくという上手くいかなかった人生を描写し、人生はフェアで中立で残酷であることを表しているのかなと考えた。

ダン中尉、ババ、ジェニーといった人物はみんな好きだが、特にダン中尉との繋がりには心を打たれた。
新年を迎えた夜にフォレストに馬鹿といった女を怒鳴り、外に追い出した時に、ダン中尉はやっぱりいい人なんだと確信できたところが本当に本当によかった。
その後、ダン中尉が成功したのは言わずもがな。素晴らしい人間に救いのある映画は最高だし、リアルでもこういう世界になってほしいと心から願う。

前半のコメディ部分も最高であった。真面目って面白い。

冗長で長い文章になってしまい大変申し訳ないが、本当に最高の映画であったことを最後に伝えておく。