亡くなった奥さんとの「約束」を守るためバスでの旅を決行し、旅の途中途中で奥さんとの思い出を振り返っていく、優しいおじいさんを描いたお話。
思い出の振り返りとともに徐々に「約束」の背景と理由が明らかになっていきますが、その度に涙が滲んでしまいました。
ティモシー・スポール以外著名な俳優は出ていないのですが、彼の演技力の凄さのおかげで最後まで惹きつけられる作品になっています。
割と邦題に難がある作品がある中で、この『君を想い、バスに乗る』は作品にも原題にも寄り添った秀逸なタイトルだと思います。
原題をチェックせずに映画を観に行ったので、観賞後に原題の『The Last Bus』を知った時、嗚咽が出るぐらい涙が込み上げました。
ここ最近のミニシアター系の中ではダントツの良作です。