セガール幹事長代理

図書館の自殺のセガール幹事長代理のレビュー・感想・評価

図書館の自殺(2016年製作の映画)
1.5
母親の死の真相を握るおっさんを追い詰める娘2人の復讐劇。

わざわざ治安の悪い地域を訪れてやべえやべえって馬鹿騒ぎするダメなユーチューバーじゃないんだから、平均スコアの低い映画を観てクソだったわー、とかあんまり言いたくないんですが、これは骨の髄までつまらなかったです。
駄作って呼ばれてる映画って多々あると思うんですが、まあ例えば実写版デビルマンだとして、確かにあれはあれでやばいんだけど、観たあとに何がやばかったかをちゃんと説明できるし、何よりその酷さを一緒に観た人と共有できる楽しみがあるのが魅力なんですが、今作はその小さな願いすら聞き入れてくれません。全体的にほわ~っとしてるから作品について語ろうにもほわ~とした朧気な記憶しか脳に記録されてなくて、つまりほとんど思い出にならない90分弱という時間が存在した、という事実のみが人生の1ページに爪痕を残すこととなるのです。

ひとつだけ覚えてるのは、仕事中にエロ本読んでただけで命の危険に晒されるデブがいるんですが、そんくらい許したれと思いました。

それにしても外国の図書館って本当におしゃれ、というか設備を使う人なんか全員スーツだし、何より、え、なに、こいつら本読んでる最中タバコ吸いたくならないの。喫煙所が映像の中で全然見当たらないのです。
私はコーヒー無料で飲めるから金が無い時に市営の図書館をよく利用するんですが、営業さぼったサラリーマンが昼寝してるか、歯のない爺がテラスで将棋打ってるか、無料wifiでゲームしてる貧乏人しかいない。
そんな中、平日なのに私服の謎のおっさん(私)が加わるもんだから、通う度に「市内に“今日は働かない”と決めた成人が少なくともこれだけいるのか」と日本の将来を憂いてしまうのです。
先日図書館の喫煙所でおっさんVSおっさんの「若えんだから立って吸えよ」「俺は還暦だわ」「じゃあ若えじゃねえかボケ」という口論が繰り広げられてたんですが、海外のおしゃれなおっさんもこういうやりとりするのかな、とほわ~っと思いました。

双子のきょうだいにパートナーを寝取られたことがある人におすすめ。