前半は謎を呼ぶ展開に惹き付けられたが後半は酷かったですね。テレビの出来の悪い2時間サスペンス並の陳腐さ。
※ここからネタバレ↓↓↓
そもそも桜井ユキ演じる植物状態から目覚めた母親がいきなり帰ってきた描写。意識が目覚めて動けるようにリハビリする期間はこの玉木宏演じる父親はこの娘たちに隠してたの?そんな短期間で戻ってきて娘たちが信じると思っているの?
いや、親子なら抱きしめ合った時の感触で別人だと気づくはずでしょ。
それと事故で顔に大火傷を負ってから仮面で顔を隠している妹。家族として暮らしていたら何かのタイミングで素顔を見る事もあってもおかしくないし、顔だけ隠したってそれまで一緒に暮らしてきた妹かどうかなんてこの時点で姉なら疑問に持つはず。
笑ったとゆうか呆れたのは退行催眠の応用で意識を取り替えるとゆう嘘つけ!な設定。
しかもうさぎに人間の意識を移したって何?(笑)
そもそもこんなに家族に疑問を南沙良演じる長女が持ち始めることは父親なら考えるはずで、ニセモノの母親と妹をこれだけマインドコントロール出来るのなら、何故に長女へ何がしかの対処
をしなかったのだろう?
んで、正体バラされた妹が父親を包丁で刺して死んじゃう。それからあれだけこの擬似家族に反発していた長女も産まれた赤ん坊を前にすっかり飼い慣らされてしまい、最後に映る赤ん坊がタイトルの【この子は邪悪】に繋がるらしいしょーもなさ。
フランスホラーの佳作【顔のない眼】や【オーメン】などホラーの名作へのオマージュだらけだが、単にポーズだけ真似しただけにしか映らない。
この監督さん、今年の【ノイズ】はよく出来ていたのにな。まるで素人が書いたような穴だらけのホン。誰かプロデューサーなり客観的にシナリオに口挟める人はいなかったのだろうか?