普通に観るとプロットも凝っているし面白いが、黒澤映画としては脚本にアラが目立つ。
主人公の西(三船敏郎)のラストの破滅を招いたのは、悪の親玉の公団副総裁の岩渕(森雅之)の娘の佳子(香>>続きを読む
映画的な脚色もあるだろうが、作品の出来栄えの前に昭和32年当時の時代色、特に人々のあまりの周りに対する警戒心の無さに驚いてしまった。
横浜から走り始めている列車にいきなり飛び乗るし、>>続きを読む
この【羅生門】の初見は黒澤映画を追いかけて観始めた1990年頃でしたね…。
当時は黒澤明監督がアメリカのアカデミー賞特別名誉賞を授賞して式典にスピルバーグとルーカスを従えて現れました>>続きを読む
天下の鬼才ジョン・カーペンター監督作品にしては可もなく不可もなくな仕上がり。
もっと田舎町に忍び寄る不穏な空気を抱かせるキャメラワークにこだわったら怖かったのに。
中途半端>>続きを読む
このシリーズもキングコング単独から始まってゴジラが出た時から嫌な予感がしていたが、この作品はお子様ランチもいいところ。
ほとんどコングの別の部族との共食いみたいな話で、人間パートいら>>続きを読む
ヤクザ嫌いな黒澤明がヤクザを否定する映画を作ろうとして逆にヤクザが目立ってしまったとゆう、それくらい黒澤映画デビューの三船敏郎が鮮烈な荒々しい魅力を放っている。
メタンガスが吹き出る>>続きを読む
撮影時77歳のジョージ・ミラー監督のめくるめくシュール極まりない悪夢のようなイマジネーションの連打に驚く。オーストラリアの後期高齢者恐るべし。
無邪気な少女がいかにして怒りの女戦>>続きを読む
「その日は恐ろしく暑かった」のナレーションで始まるこの映画。
とにかくうだるような東京の夏の暑さの描写が目を引く。
この映画の翌年の昭和24年の東京の8月の気温をしらべてみ>>続きを読む
ゴーリキーの戯曲を江戸時代に置き換えて映画化。
ストーリーと云ってもほとんどなく、貧乏長屋に住む住民たちの群像劇に終始している。
ずっと黒澤明と組んできた中井朝一キャメラマ>>続きを読む
1943年(昭和18年)の阪東妻三郎主演のオリジナル版は午前十時の映画祭で鑑賞したが、検閲でカットされた箇所、松五郎が吉岡夫人への想いを告白する場面と雪の中で倒れる場面が無くて、祇園太鼓の場面>>続きを読む
スキャンダル記事をばら撒く写真週刊誌を糾弾する目的で作られた本作品だが、蛭田弁護士のサイドストーリーに感傷的に引き摺られて主題がボヤけている。黒澤明本人も認めている通り失敗作。
ただ>>続きを読む
黒澤作品の中では特に優れていないとゆう批評もあるが、梅毒を患った若き医者を三船敏郎が熱演している。
三船敏郎はデビューからわずか2年でこれだけの貫禄あるお芝居を見せるのが素晴らしい。>>続きを読む
なんともこれはまた凄い映画だ。
いや前半は正直退屈なのだが、後半20数分200カットに及ぶ場面の迫力はどうだろう。
黒澤明監督はテーマを台詞で語ることを嫌うのだが、映像その>>続きを読む
第二次大戦終戦間際から戦後を跨いで撮られたとゆういわく付きの作品だが、戦時中の映画鑑賞事情については小林信彦の「アメリカと戦いながら日本映画を観た」に詳しい。
この当時に所謂戦意高揚>>続きを読む
公開当時から実に26年振りにテレビで鑑賞。
出演者が若いことと20世紀末の時代風景も今振り返ると新鮮。
どこでもタバコを吸えることやガラケー、ブラウン管テレビや黎明期のネッ>>続きを読む
東宝争議で主だったスターがいなくなった東宝で仕方なく無名の俳優を使って作られた佳品。
もっとも主人公を演じた沼崎勲は口だけは達者だったらしく、「僕の演技プランは…」と云い出して黒澤明>>続きを読む
黒澤明監督はこの作品をセミドキュメンタリー風に作りたいと考えていたそうだが、軍需工場で働く"女子挺身隊"を演じる若手女優たちは十分熱演しているように見えてしまう。
オープニングにいき>>続きを読む
スチームトラックに追いかけられた主人公が途中で駆け込むドライブインの駐車場にトラックが停まっていて主人公が店内に悪質ドライバーがいると思い込む場面。
これ、改めて再見すると悪質ドライ>>続きを読む
まァ味わいを楽しむ大人の映画ですね。
ポール・ニューマンを筆頭にジーン・ハックマン、スーザン・サランドン、ジェームズ・ガーナー、ストッカード・チャニングと渋い名優勢揃いで、若手ではリ>>続きを読む
かのタランティーノ監督の【キル・ビル】の元ネタとして知られる本作品。
夫を悪党三兄弟に惨殺されて自分も強姦されるラクエル・ウェルチ演じるハニー・コールダー(これが原題)が、途中出会っ>>続きを読む
アメコミ映画らしいとゆうか、その期待通り過ぎて逆に面白味を感じないとゆうか…。
5000年の眠りから覚めたヒーローにしては後半はやけに物分りが良くなるのがちょっとな。
もう>>続きを読む
入江悠とゆう監督については過去の作品を観ていて正攻法で真面目な演出をする方とゆう印象で、正直に云えば数多いる職人監督の一人と捉えていた。
新聞の三面記事から着想を得たとゆう本作品にお>>続きを読む
好意的に見ればこれでよかよかなんだろうが、まァ子供向けですよね。
アイアンマンのパクリみたいな戦闘スーツだがどちらが最初なんだ?
体に取り付いて神経まで融合するのは【仮面ラ>>続きを読む
しっかしアメコミ映画はマルチバースが好きですね…。
自身が幼い頃に何者かに殺された母親を救うために、ほんの少しだけ歴史を変えたつもりが大変なことになってしまう。
なんだ、【>>続きを読む
いまいち緊迫感に欠けた印象を持ってしまうのは演出の生真面目さからか、或いは脚本がパニックアクションのお約束を守りすぎた正攻法で遊びが足りないからか…。
そもそも殺人犯をたった一人の警>>続きを読む
ボクはアメコミ映画に対する期待値が普段からさほど高くない(要するに大人向け映画ではない!)ので、これはこれでまァまァ楽しめた。
そもそもアメコミの世界を知らないので、Wikiを見たら>>続きを読む
これは小説向きの題材ですね。原作はこのミスで有名ですが、じっくり文字で味わうと北欧の陰鬱なムードのコクが出るタイプと思う。
映像だと猟奇性ばかりが際立つ結果になって、ただでさえキツい>>続きを読む
監督はかの秀作【オーロラの彼方へ】で知られるグレゴリー・ホブリット、主演はダイアン・レイン、こりゃ陣容が揃っているから期待して鑑賞。
犯人をいわゆる劇場型犯罪のサイコキラーに見せかけ>>続きを読む
公開当時に小屋で観たはずなのにほとんど内容を覚えていなかった。
今回再見したらそれもそのはずでプロットとキャラクターが弱いんですね。これは印象に残らないわ。それと役者陣もこう云っては>>続きを読む
そんなに評価低いほど悪い映画とは思わなかったが、B級丸出しの邦題で損をしているがそれなりに楽しめた。
まァこの夫婦はやたら親しげに同じ客室のカップルに話しかけたり世間知らずなところは>>続きを読む
古い屋敷内からほとんど外に出ない撮り方が効果的ですね。
閉め切ったカーテン、娘が見る少年、やたら神経質なニコール・キッドマン、声が出ない家政婦など、ラストの真相に向けて伏線の張り方も>>続きを読む
亡き妻子のためにほとんどイギリスを縦断するバスの旅に出るお爺さんの話。
設定で主人公は90歳ですが、出演時に主役のティモシー・スポールさんは64歳なんですよね。これはメーキャップで老>>続きを読む
人生半分投げているような粗暴なヴィンセントとゆうお爺さんが隣の家に越してきた少年と交流してゆく心温まるストーリー。
認知症の奥さんを施設に預けながらストリッパーの売春婦とエッチしたり>>続きを読む
夏休みにお母さんが兄妹を家に置いて海外旅行に出掛けている間に長女がひょんな事からデザイン会社で働き始めるストーリー。
プロットはトム・ハンクスの【ビッグ】ですね。17歳の娘が厚化粧で>>続きを読む
特にストーリー性が無いに等しいんですよね。キャラクター性と会話で見せるパターン。
あとは好みでしょうね。人生は自分次第だと云うメッセージには共感はすれど退屈はするかもしれない作風。>>続きを読む
癒し系の邦題に騙されましたが内容はかなりハードですね。
有名作家の娘とゆう縛りに苦しめられてきた彼女は見境なく男たちと寝ることを繰り返すことで自虐的であると同時に父親の面影を求めてい>>続きを読む