ぺー

この子は邪悪のぺーのネタバレレビュー・内容・結末

この子は邪悪(2022年製作の映画)
3.1

このレビューはネタバレを含みます

映画 この子は邪悪(2022)日本/100分/PG12
監督.脚本 片岡翔
主演 南沙良 大西流星 玉木宏

「TSUTAYA CREATORS' PROGRAM FILM 2017」で、準グランプリを受賞した作品を映画化。
公開当時確か試写でレビューの評価高かったのをチラッと見てその後公開されてからグンっと評価下がったのが記憶に残ってるんだけど、その理由がハッキリ分かった。
ネタバレ全開で話していきますが、その前に良い点から話していきます。
まず、作品全体の不気味な雰囲気は掴めていて何が起きているのか気になるような冒頭の掴みと展開に魅了された。玉木宏の演技も気持ち悪いくらいよく出来てた。
タイトルの意味もラストカットで分かります。
悪い点としては、結構予想出来やすい展開と、あまりにも「ザ・演技」みたいな芝居の仕方をされてしまっていたので、チープに感じてしまい途中で演劇でも観てるんかなと思うような感覚になった。そのせいか撮影の構図も適当に見えてしまっていた。
事故や虐待のトラウマを克服するために、かけた催眠なんだろうけどそれって別にそこまで引きずる必要ある?と思いました。
それと単純に気になったのだが、ヒロインの友達のジュンと、ジュンを虐待していた母親が、何故一緒にずっと暮らしていたのか気になりました。これ場合によっては、虐待されていた母親と別居させた方が一緒にいた婆ちゃんやジュンの身にもなったハズなのに、優しかった婆ちゃん玉木宏に殺されちゃうし、ちょい扱い方不遇すぎるとも思いました。
それと、玉木宏と南沙良の謎のキスシーン。あれ全く理解できなくてぶっちゃけ本編への需要性皆無でした。
ラスト気になったのが、ウサギと人の魂を交換する催眠によってウサギと化した人達が一切報われることなく野良として放獣された事が全然片付いてなくてモヤモヤしました。てかまず、ウサギと人や、人と人の人格を入れ替える催眠ってぶっちゃけ超能力者です。催眠なんかの比じゃないです。
なんかリアリティあるサスペンスやミステリーにSF要素絡まると、「女子高生に殺されたい」みたいになってしまうからそこが残念でした。
ただ色々と、マジで惜しかったです。
点と点が繋がる伏線は良かったんですけど、その伏線が観客にとって受け入れられるかの問題なんだなと思いました。
これもしかしたら主人公も誰かと入れ替わってんじゃないのかな?とは思ってたんですけど普通すぎた主人公でした。
ぺー

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