このレビューはネタバレを含みます
物語ギミックは魔術・クトゥルフ神話的。
舞台設定が現代日本であるだけにすこし浮いてしまっているようにも感じだが(上映時間の都合上説明しきるのも難しいだろう)、物語の中では魂や大いなる力があり、父が使っているのはそういった魔術なのだ、と思えばある程度スッキリして観られた。
オチのタイトル回収も良かった。
全体的に美術・演出面が素晴らしく、可愛らしい娘たちの衣服、オーガンジーで彩られた次女の部屋、物語を通して流れるラフマニノフのイタリアンポルカなど、儚く壊れてしまいそうな家族の関係性をうまく表していると思った。うさぎかわいい。
玉木宏と大西流星の演技も個人的に好きだったな。