ヒムロ

N号棟のヒムロのレビュー・感想・評価

N号棟(2021年製作の映画)
2.3
大学生の啓太が作る卒業制作のホラー映画のロケハンへ地元で有名な幽霊団地へ訪れた啓太と史織と真帆。
廃団地と聞いていたがそこには今もなお住人の姿があった。
肩透かしを喰らいつつ住人に誘われ団地に泊まると、夜には怪現象が3人を襲う。
一体なぜ彼らはここに住んでいるのか?


低評価点にビビりながら視聴してみたがやっぱり微妙だった。
まず騙されないように周知の意味を込めてここで言っておくと、幽霊成分はほんのちょっとで大部分がカルト的要素で構成されたホラーである。
僕は映画をあらすじや評判を見ずに楽しみたいタイプなので案の定騙されて期待外れでガッカリしてしまった。

とはいえ別にそれでも面白ければいいんだが何だが微妙。
「心霊現象が起きるということは死後の世界があるということ。ここには近縁者を亡くした人たちが住んでる。」という設定はすごく面白いと思うのだが…。

今一つ微妙な点としてなんだか地味。
ド派手に怪異現象が起きる事は起きるんだが、結局トークパートに突入するのが盛り上がりに欠ける。
主人公達が特段怪異現象に襲われないのも原因か。
結果幽霊の話はどこへ行ったんだよってぐらい会話の印象しか覚えてない。

タナトフォビアを抱えたキャラが主人公であるという事は共感しにくさもあるが舞台設定には噛み合いそうで面白くなりそうなのだが、ここも微妙。
そもそも団地にロケハンに来て住人が居た時点で映画撮影は厳しいし帰らないのか?
挙句何故か泊まってけご飯作るとか言い出す謎の住人達に誘われてホイホイと泊まる。
もうこの時点で置いてけぼりなぐらい理解できない行動連発なのがいただけない。

中盤何故か挟まれる野外食事会からのダンスはどうみてもミッドサマーを意識したが大コケしていて見ていられない恥ずかしさがあった。


団地全体で大規模怪異現象が起こる様だけはド派手で超シュールで面白い。
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