ポルノ映画で大金を稼ごうと夢見る若者達。
スターを夢見る少女マキシーンとその恋人でありプロデューサーのウェインはクルー達4人と、テキサス州の片田舎にある老夫婦の農場の離れを借りる。
しかしこの老夫婦には異常な秘密があった…。
1970年代を舞台に、古いサイコ映画のオマージュなども入れつつ、実在の殺人老夫婦「コープランド夫妻」をモチーフに実に愛あるサイコホラー映画に仕上がっている。
悪くいうと裏切りがなく新しさを感じない映画ではあったが、古典リスペクトの実にオーソドックスなサイコホラーだったと思う。
やっぱりグロにはエロの掛け合わせだよね。
レモネードのシーンなど対比が美しいカットは目を見張るものがある。
ホラーらしくないカットで少し浮いているが老いと若さがテーマなので重要という意味では浮いているからこそ印象的だった。
こういう系はやっぱり殺人鬼が魅力的かどうかが肝心なのだが、かなりキャラは強く魅力はありそうな感じはあったのだが爆発するまではいかなかった。
次回作はパールを主役にしているそうなのでそちらに期待したい。
異色なのは主人公と殺人鬼のキャストが同一人物であったということ。
ミア・ゴスが特殊メイクを使って一人二役を演じている。
これに映画的な得というか何か効果があったようには感じられないのだが、本作は3部作を予定しているらしいので3作目には再び主人公マキシーンが殺人鬼として帰ってくるという展開へのメッセージのように感じた。
