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ALIVEHOON アライブフーンのmarimoのレビュー・感想・評価

ALIVEHOON アライブフーン(2022年製作の映画)
3.4
とにかくレースシーンが凄い!!
それだけ!!!

ちなみに本作
実話ベースの大傑作”グランツーリスモ(2023)”の1年前に公開されてる邦画です

あらすじは
資金不足の名門チームがグランツーリスモの日本チャンピオンをスカウトして…なるほど

もちろんこっちは完全フィクション
GTアカデミーによるプロレーサーが生まれた後の時代設定

主人公はグランツーリスモの日本チャンピオンではあるものの、職場では馴染めずコミュニケーションも苦手
ただグランツーリスモが上手いだけの没個性
口数も少なくガチでグランツーリスモにしか興味がないのでこの主人公を軸に物語を追ってもそんなに面白くはない

どちらかというと主人公は吉川愛演じる武藤夏実なのかもと思うほど主人公がモブな作品

ゲーム同様、プレイヤー(観客)を主人公とするための演出なのかもです

ドラマパートは正直微妙です

主人公の明らかな挫折はありませんし
なんだかんだ圧倒的にドライビングスキルが高いだけ
練習シーンはあれど、ちょっとやれば出来る子
ゲームと実写の車の違いへの恐怖とか皆無です
大ケガとか、クラッシュして観客を巻き込む事故とかありません
ジャイアントキリングなんでしょうけど、そこの高揚感は皆無です

…これ面白いの?

”グランツーリスモ(2023)”の方がいいじゃん


…違うんです
…これ競技が違うんです
…ゴールの順位を競うレースじゃないんです


…えっ?


ご存知でしょうか
“追走”というドリフト競技を

先行と後追いで2台の車が
交代して技術を競う

先行のドリフトに合わせて後追いが寄せる
(詳しくはyoutubeとかで確認しましょう)


…グランツーリスモ関係ないのよ


本作唯一無二の魅力
CGを一切使ってないドリフトシーンが凄過ぎる

GoProで撮影されたみたことのない映像
ドローンによる空撮とも合わさりレースシーンの情報量が異常です

撮影機材ごとの映像の質感の違いが気になるが、これもリアリティってことで楽しむべし

映画のテンションとしては最後ドリフェスでそのまま終わらせても良かった気がします

実況席の土屋圭市の口が悪いのはいつものことなのだろうか笑
(実際の追走の実況も聞いてみたくなる)
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