ちゃわん

わが青春つきるとも 伊藤千代子の生涯のちゃわんのレビュー・感想・評価

3.8

まぁ、プロパガンダ的な作品です。

冒頭から協賛してる共産党系団体(新日本婦人の会など)の名前がどーんと並び、強めのジャブw
まぁ、隠さないところはある意味ハッピーなサイエンスの方々の映画と同じだよね。

監督も共産党に近いアニメ系の作品を、過去に撮ってる人だそうです。

そんなに制作費をかけられる作品ではないだろうけど、時代考証とかは比較的キチンとしていた気がします。
(戦前の女子刑務所の看守の情報に関しては、自分もまったく知らないので、あの格好が正確かどうかはなんとも言えないけど・・)

伊藤千代子や、夫の浅野晃のことはなんとなく(浅野晃は転向して、戦後は三島由紀夫の追悼詩を作るようなガチの保守派文化人になったことくらい)しか知らなかったけど、この映画を見ると具体的にわかりました。

正直、共産党・平和運動系の勉強会での上映会がメインで劇場であまりかかる作品ではないので、前橋シネマハウスはよくかけてくれたなーという感じです。

主演の井上百合子 新人かなーと思ったら文学座の所属なのね・・
脇役としては竹下景子とか、窪塚俊介とか比較的知名度の高い役者も出てるので、全体としてはなかなか豪華な出演者でした。

女子刑務所で、赤旗の歌を歌うシーンがあるんですけど、なんというかやっぱり高まりますね。
あのシーンだけで、もうプロパガンダ映画として成功してるんじゃ無いかと思いましたw
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