突然亡くなってしまった友人マリコのお骨との2人旅。ひたすら自分の中の記憶を辿り、マリコにしてやれたこと・やれなかったことを反芻する内省の時間。
シスターフッドなんて言葉で雑に括っていいものか分からないほど濃い情念で繋がった二人の関係性を描きつつ、「弔う」という行為がまだ生きている側の人間にとってどういう意味を持つのか、終盤からラストに向けてグッとフォーカスしていきます。
構成はとてもシンプルで序盤の遺骨奪取のシーンが盛り上がりとしてはほぼピークだと思います。以降はやや間延びした印象で、終盤の展開等いかにも漫画的な現実離れした都合の良さを感じる部分も。
主演・永野芽郁さんの体を張った演技は素晴らしいのですが、まだまだ若さや透明感の方が勝ってしまっていてこの役がハマっているかと言われると難しいところ。
