スクリーミングマッドリュージ

マイ・ブロークン・マリコのスクリーミングマッドリュージのレビュー・感想・評価

マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)
3.6
自殺した親友マリコの遺骨を奪いに行き骨壷を抱きながら彼女の想い出と語り合い海へ向かうロードムービー。
永野芽郁のかわいさと演技を通して一緒に旅する観覚を味わえる。
マリコのメンヘラ具合はひょっとすると皆んなどこかで見た事があるかもしれない誰かの何か。
なので旅をしながら回想しているウチに観客も自分と向き合う事があるかもしれない。
そのサイクルが合った人にはとても大事な映画体験になりそう。
この手の映画ってそうだと思う。
ハリウッドの大作ムービーとはサイクルが合う事なんてほぼないけど(その分誰でも楽しめる作りになっている)、小規模な人間関係の映画ってサイクルが合えば一生モノになり得る。
だから自分だけの宝物を見つけれた気になれるのが映画の素晴らしさのある一面ではありますよね。
僕はこの映画の登場人物のある部分の経験はあるものの、サイクルではないので、あー、いてるな わかる
くらいのものですが、それを想い出せる良い旅は出来たと思います。