かつての親友が自殺した報を聞いた主人公が、親友へ虐待を繰り返していた親元から遺骨を強奪し、学生時代に彼女が行きたがっていた海へ旅をするお話
主人公に依存していた親友と、それを時に疎ましく思いながらそれなりに依存していた主人公という描写こそ、私の好き嫌いは別としてよく描けていたと思います
ただ残念ながら主人公の性格が全く好みではなく、ただただがさつな人という印象しか残らなかったため必然的にこの作品への愛着ももてませんでした
勤め先でのやさぐれた態度、親友の両親へ切った啖呵、ひったくりに浴びせた罵声、食事中に投げかけられたヤジへの反論はよかったのですが、終盤で電車に乗る間際に渡された弁当を席につくなりかきこむ姿はどうしたって受け入れられません
せめて発車し窪田正孝の姿が見えなくなってから食べようよだし、犬食いもちょっと…
というわけで作品も上映時間も悪くないけれども好みではありませんでしたとさ
