白川輝子

Gメンの白川輝子のレビュー・感想・評価

Gメン(2023年製作の映画)
3.8
Z世代不器用恋愛邦画

アクションしっかりやってるけどキャラは面白いし、竜星涼はカッコイイし、ヤンキーだからって喧嘩だけをするんじゃなくギャグやおふざけも多めで友情も熱く、軽い気持ちで一本観られる良い映画。

てかこれ喧嘩映画じゃなくて恋愛映画だ…
主人公の身の回りで「喧嘩」よりもそこから始まる「恋愛」だったり、友情から始まる「恋愛」だったり、1つなにかイベントが起こるとその後「恋愛」に繋がる展開が多かく、これまた面白かった。

俳優の自然体な演技がチラチラ見えたり、キャラ構成する要素に癖が強いものが多かったり、イベントが単純かつ迅速に解決して次々展開されたり、観客を飽きさせないように間髪入れずに工夫が入るので楽しんでるとあっという間に終わる映画。

しかし良くも悪くも令和の邦画。
裏を返せば福田雄一から始まった悪習の演技風おふざけがチラついたり、一本の映画で詰め込むにはキャラの癖が強すぎる&多すぎる為に本筋で観客が観たいであろうキャラが観れないし、ストーリーが単純すぎたりイベントが重複したりの要素は大渋滞映画。(漫画原作なのでしょうがないところではある)

要素は多くも物語は分かりやすく簡潔にまとまっているので混乱しにくいがどちらかと言うと「連ドラの総集編」。
てかドラマにしてもらってちゃんと観たいな、この映画。

スマホばっかりいじってて映画館に30分も座ってられないような令和のおバカちゃん向け映画なので個人的欲求としては主人公が成長したり、真面目に恋愛したり映画としての1つ軸であったり、1つ魅力であったりを集中して画いた上で色んなイベントが起きて欲しかったな。
まぁ恋愛アンソロジーとして観れば良いか。

Tiktokみたいなもん。
白川輝子

白川輝子