土から生まれ土に帰る。
とても良かった…麦の花ってこういう事か…邦題とても良い。。(文化的な感覚・文脈が近いのか、中国映画の邦題は変なのが少ない印象)
厄介払いのように結婚させられた男女の2人だけの世界。
2人は決して若くは無く、初めは距離感がすごいがお互いの優しさや思いやりによって打ち解け距離が縮まっているのが良い。
そしてこれが四季の移り変わりとともに描かれている。
種を蒔き刈り取り食べる。卵も孵化させ育てる。ひよこを孵化させるための段ボールから漏れるひかりのシーンが星空のようだった。
パンフレットによるとこれらは全て計算をし10カ月の撮影の中で実際に行われたとの事。
俳優は妻役以外監督の親戚の方で実際農業をされている方。そんな方に混じって女優さんが1人で撮影に挑むのもすごい。
落ちつけがましくはないけど、格差社会に対するメッセージはあって高級外車と土から作られた家が並ぶシーンが印象的だった。家はいとも簡単にブルドーザーによって壊されるし…
あとロバがとてもかわいかった。飼いたい。
パンフレットは作品の名セリフやキーワード集、珍しいところだと配給担当者のコメントがある。表紙も綺麗。
中国語
字幕翻訳:磯尚太郎
字幕監修:樋口裕子
2023-073-065