かくわさんの映画レビュー・感想・評価

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ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ(2023年製作の映画)

4.5

訳あって家に帰れず寄宿学校で冬休みを過ごすことになった人たちの2週間。

これは傑作。名門学校に通う問題児と、嫌われ者の教師、息子を亡くしたばかりの料理長の3人が中心。
それぞれの悩みやコンプレックス
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チャーリー(2022年製作の映画)

4.5

酒タバコとイドゥリとチャップリン映画を愛し近所付き合いをしない偏屈おじさんと、悪徳ブリーダーから逃げ出したラブラドール・レトリバーの生活。

ワンちゃん好きなのでやや肩入れしますが、大好きな作品でした
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それいけ!アンパンマン ばいきんまんとえほんのルルン(2024年製作の映画)

4.0

良作と評判を聞きつけ、平日休みを利用して鑑賞。

学生時代早朝バイトをやっていてほぼ毎週アニメを見ていたので、そこそこキャラクターは知っています🤔

そして評判どおり良作でした。何度負けても諦めないバ
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ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命(2023年製作の映画)

4.0

実話が元になった作品。

ナチスから子供たちを見返りに無しに助ける青年が669人を助けたその先の未来。

アンソニー・ホプキンスは流石におじいちゃんになっているけど、その年だからこそできる役、演技が観
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コマンドーニンジャ(2018年製作の映画)

3.7

フランスで作られたアメリカモチーフ映画

誘拐された娘を救うため、元ベトナム戦兵士がニンジャとなって戦ういわゆるB級映画。

細かいことは気にせずとにかく楽しむことを最優先に鑑賞。どうやら続編が決まっ
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ゴッドランド/GODLAND(2022年製作の映画)

3.7

デンマークからアイスランドへの布教の旅。言葉はもちろん気候も生活環境も異なる国への布教。
何故わざわざ行くのか、何故アイスランド人のガイドはデンマーク嫌いなんだろうと思っていて、鑑賞後にチラシ読んだら
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ある一生(2023年製作の映画)

3.5

過酷な土地で暮らす男の一生。
幼少期の辛い記憶、戦争の記憶、最愛の女性との暮らし。走馬灯を見ているかのような2時間。

ロープウェイの建設現場も含め雪のシーンが多く、撮影大変だったろうなぁ…と思わずに
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ハロルド・フライのまさかの旅立ち(2023年製作の映画)

3.7

元同僚からの生前のお別れを告げる手紙が届き、その返事をポストまで投函するつもりが歩いて800キロ先のホスピスを目指す。

まぁ正直予想通りの展開でしか無かったわけだけど、道中の出会いや、過去と向き合い
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映画 ○月○日、区長になる女。(2024年製作の映画)

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杉並区長選挙に挑む新人候補者を追ったドキュメンタリー。

監督が偶然、自身の居住区が道路開発区域に指定されていることを知り、その反対団体を知った事から撮った作品。なので、対立候補者にはほとんど触れられ
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#つぶやき市長と議会のオキテ 劇場版(2024年製作の映画)

-

正直、「どっちもどっち」

先週(’24/7/7)開票の都知事選で(まさかの)2位の石丸伸二氏と議会を追ったドキュメンタリー。

石丸氏の既成政治を壊そうとする姿勢は共感できるが、典型的な「自分が絶対
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密輸 1970(2023年製作の映画)

3.8

海上舞台としたクライムアクション。

この手の韓国映画は安心して観れます。水中のシーンが多くて撮影も大変だったのでは。

海女、密輸王、チンピラ、税関と登場人物多数。海映画には欠かせないサメも🦈

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フォレスト・ガンプ/一期一会 4K ニューマスター版(1994年製作の映画)

4.0

アメリカ近代史と並走する男の半生。

いつか観たいと思っていた作品の一つ。リバイバル上映で初鑑賞。

アメリカのアカデミー賞を獲る理由は分かる気がする。アメリカ人のための映画。
幼少期から高校、大学、
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SALAAR/サラール(2023年製作の映画)

4.0

権力者と息子とその親友の友情から始まる暴力と血がモリモリのアクションインド映画。

インド、特に南インド映画は髭面俳優さんが多くて見分けが付かない事が多いので、あらかじめパンフレットを買って相関図に目
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ソイレント・グリーン デジタル・リマスター版(1973年製作の映画)

3.7

人口過密となった2022年(本作品は1973年の作品なので未来となる)のニューヨーク。

肉や野菜などあらゆる食料品が希少となり、アパートの階段には人が溢れてる。
そんな世界に「究極の栄養食」ソイレン
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あんのこと(2023年製作の映画)

4.0

人や社会との繋がりとその分断。

実際の事件を元にした作品。母親からの暴力や売春の強要、覚醒剤。過酷な状況で生きていたために大人を信用しない少女が、就職を支援しご飯に誘ってくれる刑事と出会う。

だん
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走れない人の走り方(2023年製作の映画)

4.0

ロードムービーを取りたい映画監督の「映画を撮るまで」のロードムービー。

主演は決まらず予算も無い、飼っている猫は逃げ出す。不器用な監督にトラブルが続く。
設定も面白いのですが、物語への導入やサブエピ
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彼女はなぜ、猿を逃したか?(2022年製作の映画)

3.9

動物園から猿を逃すという実際のニュースに着想を得た作品。

映像ユニット「群青いろ」の最新作で、『雨降って、ジ・エンド。』に続けて鑑賞。こっちは結構好き!

猿を逃した女子高生へのインタビューシーンが
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雨降って、ジ・エンド。(2020年製作の映画)

3.0

写真家志望の女性と、偶然出会ったピエロの男性。初バズりに味を占めて関係を深めていく。

初めての「群青いろ」作品。
初めは面白く観ていたけど、男性のある秘密が自分には受け入れられず…

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オールド・フォックス 11歳の選択(2023年製作の映画)

3.8

バブル期の台湾。自分たちの家と店を手に入れる事を夢見る父と息子。
オールドフォックス〈腹黒いキツネ〉と呼ばれる、地主との関係が中心。俺は、〈キツネ〉の考え共感できるなぁ。

「あと3年」と待ちわびる息
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マリア 怒りの娘(2022年製作の映画)

3.7

ゴミを拾いながら生活をしながらも幸せに暮らしていたが、あるトラブルから母親が戻らなくなる。

ニカラグアではまだ数本しか長編映画がなく、本作はその中でも初の女性監督作品。
ニカラグアの国内情勢は知らな
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言えない秘密(2024年製作の映画)

3.0

ピアノ留学から帰ってきた編入生と謎の少女のラブストーリー。

台湾映画のリメイクでなければ観る選択にすらならないジャンル。(ちな、オリジナルは未鑑賞)

古川琴音さんに助けられている感や、色々気になる
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A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

4.3

交通事故で亡くなった夫が、幽霊となって見守り、彷徨う。

爆音映画祭の番組を観るまで、知らない作品でしたが、とても良かった。
シーツを被ったイメージのままの幽霊なのに成立してしまうのがすごい。哀愁や寂
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朽ちないサクラ(2024年製作の映画)

4.0

一つの事件をきっかけに、刑事と公安、被害者とその周囲の関係が明らかになっていくサスペンス。

杉咲花さんと安田顕さんはさすがだけど、最近活躍の場が広がっている森田想さんが重要な役どころ。

劇中「泉さ
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ミレニアム・マンボ 4Kレストア版(2001年製作の映画)

3.5

2000年目前の頃、「ミレニアム」が流行ったのを思い出した。21世紀が始まる頃のワクワク感と不安が混じったような空気感が、ドッスンドッスン響く音楽と相性が良かった。

あと、スー・チーめちゃかわいいな
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テルマ&ルイーズ 4K(1991年製作の映画)

4.0

自由で解放的な作品。

ロードムービー?くらいにしか思ってなかったので、次々と起きる事件に驚きが大きかった。

出てくる男たちは大体クソだけど、それ故に彼女たちが抗い、走り続ける理由が分かる。ラストな
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ザ・ウォッチャーズ(2024年製作の映画)

3.6

良くも悪くも“シャマランの娘“が付きまとう本作。
シャマラン監督作は好きですが、ファンタジーものはちょい苦手なのでやや期待値低めで鑑賞したけど、結構面白かった。

森の中に迷い込み、「鳥籠」の中で、「
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燃えるドレスを紡いで(2023年製作の映画)

4.5

パリコレデザイナーを追ったドキュメンタリー。

正直、サステナビリティとか胡散臭いと思っていたけど、ケニアの置かれている状況が衝撃だった。日々大量の服が送られ、“先進国のゴミ捨て場“となり「これ以上服
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バティモン5 望まれざる者(2023年製作の映画)

4.3

パリ郊外の移民が多く暮らす地帯を舞台にした群像劇。
騙されたつもりで駆け込みで観に行ったけど、面白かった!

市長が急逝したことにより急遽市長となってた男が、政策を強行する。
居場所を奪われた人たちや
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蛇の道(2024年製作の映画)

3.5

愛娘を殺されその復讐する男性と、それを協力する女性。なぜ協力するのか序盤語られないので色々気味が悪かったけど、終盤明かされた時、やるせなさと恐怖を感じた…

黒沢清監督によるセルフリメイク。オリジナル
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ブルックリンでオペラを(2023年製作の映画)

3.5

スランプ作曲家と潔癖症精神科医の夫婦のコメディ。
子供の恋愛や、一夜の過ちなど、性トラブルがアメリカって感じ。

オペラのシーンもっと多くても良いのに。勿体無い。

わんちゃんかわいい。

英語
字幕
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吸血鬼(1932年製作の映画)

-

モノクロで幻想的な映像で古さを感じない。90年前の作品というのが信じられない。影の描写が映える。

セリフがほとんど無く、本を読み進めていくような感覚。

ドイツ語
字幕翻訳:小松弘

2024-10
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ペナルティループ(2024年製作の映画)

3.4

恋人を復讐し殺す日が何度もループする。

殺し、殺される側もそれを分かって回避しようし、いつしか仲良くなり…
ループものとしては新鮮味もありつつ、正直若干途中から飽きてしまったのも事実。

常に漂う陰
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かくしごと(2024年製作の映画)

3.9

認知症の父親と、虐待の疑いがある子供、その子供をある出来事をきっかけに「我が子」として育てようとする女性。

かなり危うい設定ですが、説得力のある俳優さんのおかげで楽しめました。
杏さんは素敵な俳優さ
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違国日記(2023年製作の映画)

4.3

「勢い」で両親が亡くなった姪っ子を引き取り、突如始まる共同生活。

大人と子供、親子、男女など、様々な「他人」とどう分かり合えるか、どう関係を持つか。単純では無いその答えを安易に出さず、けどぼやかし過
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The Path パルバティ・バウル 風狂の歌ごえ(2019年製作の映画)

-

同監督の最新作。未登録の為、こちらに記載。
『パルバティ・バウル〜黄金の河を渡って』(109分)
(英題:Parvathy Baul~Cross the Golden River 109m)

ノンフ
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関心領域(2023年製作の映画)

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アウシュビッツ収容所の隣で暮らす家族。
壁の向こう側から響く音や、煙を気にすることなく、花や緑に囲まれて生活する絵面はホラー映画の一種。

人間の他人に対して無関心でいられる恐ろしさを、不気味な音楽や
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