いち麦

苦い涙のいち麦のレビュー・感想・評価

苦い涙(2022年製作の映画)
3.0
R.W.ファスビンダーのオリジナルは未見。映画監督カントが恋に身を落とし、良き理解者や母親や娘の前でも情けない姿を晒す様子が余りにも哀れ。熟年者の悲哀も加わり笑うに笑えない。驚くほど挿入歌の歌詞がそのまま作品の展開と着地を表していた。ドゥニ・メノーシェの濃い演技は堪能できた。そして、強烈な印象を残したステファン・クレポン演じるカールがある意味で見どころだった。
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