いち麦

いち麦

レイティングは5段階でざっくりと。作品の評価というよりはどれくらい気に入ったかで付けています。
(Since 2015/10/16)

ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦(2016年製作の映画)

5.0

ユダヤ人虐殺の指揮を執ったナチスNo.3高官の暗殺。計画から実行の現場、そして寧ろこの映画が本気で描こうとしているのが暗殺事件が巻き起こしたその後のチェコの惨禍。手持ちカメラ寄り気味のショットと16>>続きを読む

海底 47m(2017年製作の映画)

3.0

海を、自然を舐め切っている…登場人物もそうだが映画そのものも。海中に入ってからは間違い探しに次々と気が向いてしまい困った…入っていけない。これは酒飲みながらみんなで一緒にあちこちにツッコミ入れながら>>続きを読む

スパイダーマン ホームカミング(2017年製作の映画)

4.0

2D字幕にて鑑賞。上から目線の社長の下、真のヒーローへの道程は長いか。彼方此方に張られたフックは成る程と思ったがアベンジャーズ内の位置付けは益々揺れてきた感。ゼンデイヤ演じるミシェルの存在感がイイ。

少女ファニーと運命の旅(2016年製作の映画)

4.0

幼気な子供たちに大人以上の勇気と力を持て、と言う外ない過酷な逃亡の旅。頼れるものが殆どない道中で彼女等の心を支えたのは何か、託された手紙が象徴的で胸が詰まった。ファニーの悲壮な表情が忘れられない。

朝日が昇るまで(2015年製作の映画)

4.0

歩くのすら困難なほどの肥満体のフェデが持つ弱者の温かみ、カメラや写真への愛着が周囲と響き合っている確かな感触。物語展開は少し緩慢なのかも知れないが男たちの間に交わされる会話や視線が親しみに溢れ愛おし>>続きを読む

俺たち ポップスター(2016年製作の映画)

4.0

人気を博したラップ・グループの顛末をパロディで繋ぐ話は薄い。でも楽曲の陽気さとポップな演出で馬鹿馬鹿しくも不思議なノリと笑いに。これがザ・ロンリー・アイランドの魅力なんだろう。続々登場のセレブも楽し>>続きを読む

ZOOM ズーム(2015年製作の映画)

4.0

アイデア一発の様な作品だが、アニメーションでの表現が三つ巴の入れ子構造を示すのにとても効果的。エッチなドタバタ感満載のエマ&ボブ・パートが良かった。映画製作の裏側ネタや怒涛の結末も思わず爆笑。ただ、>>続きを読む

静かなる復讐(2016年製作の映画)

5.0

復讐劇の構図を浮かび上がらせるまでの運びはミステリアスでなかなかの吸引力。計画性と偶然のバランスが絶妙で後半のサスペンス度も高い。人物の心揺らぐ表情を捉えたショットもまた見応えあり最後まで全くダレな>>続きを読む

エブリシング(2017年製作の映画)

4.0

愛は元々ひとを成長させたり狂わせたりするものだけれど、若い二人、特にマデリンの人生を大きく変えてしまった愛の威力よ…これ正しく眩しいまでのラブストーリー。アマンドラ・ステンバーグのコケティッシュな魅>>続きを読む

スターシップ9(2016年製作の映画)

3.0

今年(2017年)春の某SF的な意外性もあるが科学的な細部が説明不足。ロマンス方向への舵切りの割に、脇の人物含め心理描写が粗く話の展開と噛み合ってない感で今一つ浸れなかった。クララ・ラゴが魅力的なだ>>続きを読む

きっと、いい日が待っている(2016年製作の映画)

5.0

どこまでも執拗に兄弟を苛む施設の非業と彼らの不運。対照的な、宇宙飛行士を夢見るエルマーの心が描く自由空間。その解放感が物語を力強く飛び立たせるクライマックスの映像力。二人の眼力演技も素晴らしい。

ロスト・イン・パリ(2016年製作の映画)

3.0

コントの様な場面構成の連続で次々と展開する、御伽話風おばさん探しが笑いを誘う。カートゥーン・アニメを彷彿させる誇張気味の動きは道化師夫婦ならではか。特に風貌と動きで惹くフィオナ・ゴードンの役作りが強>>続きを読む

夜明けの祈り(2016年製作の映画)

5.0

神に仕える弱き女性たちを救うどころか更なる苦難に合わせる信仰心の恐ろしさ。強く生きる術を示すマリアの様な存在である女医マチルドが対照的に人間臭くて良い。過酷な物語の中でV.マケーニュの緩いイノセント>>続きを読む

すばらしき映画音楽たち(2016年製作の映画)

5.0

映画におけるスコアの威力をまざまざと実感させられるドキュメンタリーの秀作。製作の裏話だけでなく入門的アナリーゼ等も。H.ジマーのJ.ウィリアムズ評やT.ニューマンのアプローチが個人的にはツボだった。

君の膵臓をたべたい(2017年製作の映画)

5.0

力強く独特な桜良の人生観。彼女に振り回されながらも変わっていく内向的な“僕”。二人の本当の心が謎めき惹きつけ、やがて胸に迫る。殆どが“僕”の視点で描かれるので、ひとの心を読むための映像中の余韻が深い>>続きを読む

ブランカとギター弾き(2015年製作の映画)

3.0

少女ブランカを始めドン底だが強かに生きる孤児達の暮らしやマニラのスラム街が目を惹く。愛らしさと哀愁を纏う歌も良い。盲目老人の優しさが導く物語は悪くないのだが、所々描写不足で不自然さが拭えない…惜しい>>続きを読む

ブレンダンとケルズの秘密(2009年製作の映画)

5.0

字幕版を鑑賞。若者の抑えられない冒険心が国家衰亡の危機を救う、という力強いテーマの割に物語展開の慎ましさが沁みる。繊細な背景画のテクスチャやその動き、光の表現など独特の映像美には只々心を奪われるばか>>続きを読む

ザ・マミー/呪われた砂漠の王女(2017年製作の映画)

3.0

字幕版を鑑賞。既視感あるショットが繰り返し一寸の盛り上げを作ってはいるが映像スペクタクルは弱いしR.クロウはおろかT.クルーズの魅力も引き立ててない。細部の見通し悪さも残念。始まりの物語の様だが…。

ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ(2016年製作の映画)

5.0

大きなビジネスで成功する人間の典型的なタイプかと。相手に“勝てない”と悟らせる術も要か。欲しいものは何でも手に入れるアグレッシブさがM.キートンの色で割とカラッと描かれていて見事。

デ・パルマ(2015年製作の映画)

5.0

好きな様に撮り続けてきた監督の、歯に衣着せぬ毒舌ぶりが作品の魅力を映像と共に蘇らせてくれる至福のドキュメンタリー。殺しのドレス、アンタッチャブル、M:Iやカジュアリティーズの裏話が特に面白い。今後も>>続きを読む

プリズン・エクスペリメント(2015年製作の映画)

5.0

何とも不穏な実験…自ずと見えてくる検証目的が興味深い。だが一番面白いのは実験主宰者も実験そのものの一部へと取り込まれて行く不気味さ。これはある意味で予想外の結果でもあったと結ぶべきだと思う。
ネル
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ウィッチ(2015年製作の映画)

4.0

愛娘をもスケープゴートとしてしまう時代と妄信の怖ろしさ。でも一番ゾッとしたスリラー・シーンが別にあったりして。カットの冴えた映像…透き通る様な美貌と裏腹に、必死に父親に食いつく娘トマシンの罵声が鋭く>>続きを読む

コードネーム:ストラットン(2017年製作の映画)

4.0

D.クーパーやトーマス・クレッチマンらの吸引力あるマスクでそこそこ見せちゃう戦略アクション。期待したSBSとSEALs、MI6の絡みは極薄。繋ぎの粗い箇所や映像に台詞が重なり口説い箇所も惜しい。
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犯罪の女王(2016年製作の映画)

4.0

司法試験を控えた息子の金銭トラブルから大きな事件解決に挑むことになった愛嬌あるオバちゃんの度胸良さ。コミカル塗した愉快なサスペンス。ゲーテ君の癖顔も妙に惹きつける。エンドクレジット後の小編も小粋…セ>>続きを読む

ビニー/信じる男(2015年製作の映画)

4.0

人間にはメンタルが重要な生命線だとつくづく実感の熱いドラマ。ハローブレースの着脱が興味深い。マイルズ・テラーの闘志溢れる演技やトレーナー役A.エッカートのいつもとは違う恰幅良く気さくな姿が見応えあっ>>続きを読む

ボン・ボヤージュ 家族旅行は大暴走(2016年製作の映画)

5.0

ニコラ・ブナム監督で『ヒャッハー』シリーズと同じノリの笑い…これ、笑いのツボが合うんだな。シャルロット・ガブリとヴァンサン・ドゥサニアも出演。いや、笑い以上にパニック・シーンの映像がスリリング。さり>>続きを読む

ダイ・ビューティフル(2016年製作の映画)

5.0

セレブに扮した日替わり死化粧から紐解かれるトリシャの波瀾万丈の人生。薄幸で痛々しい中にも輝く様な彼女の笑顔…自分を肯定して生きる力強さに胸が熱くなった。トランスジェンダー達の台詞にもハッとさせられた>>続きを読む

怪盗グルーのミニオン大脱走(2017年製作の映画)

4.0

字幕版鑑賞。グルーとドルーの愉快なコンビ。ミニオン達も笑わすが今回は一寸統制され過ぎの感。懐かしいナンバーに乗りブレイク・ダンスする'80の化身の様なバルタザールが憎めない。この対決構造は緩く楽しい>>続きを読む

ウーナ 13歳の欲動(2016年製作の映画)

5.0

15年前の許されざる関係に今も悩まされ、その真実を確かめたい一心のウーナ。彼女の不安定感と危うさをR.マーラーが見事に熱演していて引き込まれた。現在の姿から裏打ちされたレイの真実も胸に迫った。良質ド>>続きを読む

カーズ/クロスロード(2017年製作の映画)

4.0

字幕版を鑑賞。いつ後進に道を譲るか?自分で自分の引き際を決めなければならぬ熟年者達には身につまされる話かも。スモーキー役=C.クーパーの声が渋く印象的。ハドソン・ホーネットのEpが意外と深く食い込ん>>続きを読む

LOU(2017年製作の映画)

5.0

遺失物拾得箱の実体のない姿と沢山のオモチャを纏って見せる素早い動きはピクサー・アニメならではの秀逸さ。その上、たった6分の短編なのに、ちゃんと苛めっ子の物語になっていくところが脱帽…ラストには思わず>>続きを読む

サイバー・リベンジャー(2016年製作の映画)

4.0

事業家マイクのガキ大将っぽさが全て弱点になっていく…そのダサさが似合うP.ブロスナン。観る者の想像を越えないカオスやラストの爽快さも今一つ。ただ、ハッキングされてからの反撃はそれなりにスリリング。

パワーレンジャー(2017年製作の映画)

3.0

字幕版鑑賞。国産特撮アクションヒーローものが青春ドラマを担ぎコテコテの最新VFXを駆使した映像で米国から帰ってきた。B.クランストンやE.バンクスの脇が渋い。都合良く導かれていく中盤はご愛嬌でも尺は>>続きを読む

キキ ―夜明けはまだ遠く―(2016年製作の映画)

3.0

TIL&GFF2017にて鑑賞。好きなスタイルで踊ることで抑圧された心を解き放つ。社会が認知し法が手を差し伸べようと相変わらず酷い差別や排除を受けながら生きる現実。ダンス・パートはもう少し格好良く撮>>続きを読む

マッド・メアリー(2016年製作の映画)

4.0

TIL&GFF2017にて鑑賞。軽い演出だが真摯に失恋を描くL作品で好感。シャーリーンの微妙な変化が嫌らしさ一杯で迫り続ける分、メアリーの切なさがラストで湧き上がる。LGBT作品に良くある立ち位置の>>続きを読む

フィニッシュ・ホールド(2017年製作の映画)

4.0

TIL&GFF2017にて鑑賞。パキスタン系とメキシコ系…二人の家庭の違いが余りに大きい。メキシコ式プロレスがザイナブに闘え!と嗾ける…リングの場面は彼女が負けを覚悟で守ろうとしたものが重なり熱い>>続きを読む

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