emedia

午前4時にパリの夜は明けるのemediaのレビュー・感想・評価

3.9
結婚生活が終わった・・
エリザベートは悩みや悲しみを
独り暗闇に包まれながら耐えている
ラジオから聴こえる声に励まされ

マチアスやジュディットの成長と共に
ここから始まる生活には不安ながらも
何かと心配する実父の言葉に支えられる

ラジオ局で働くことになったエリザベートは
路上生活のタルラに自らを重ね合わせたのか
このまま放ってはおけず自宅に連れ帰る

タルラが家を出た理由は明かされないが
エリザベート親子は普通に接するのである

実に自然な時間の流れであり
エリザベートやタルラの心の揺れ
母を陰ながら応援するジュディット
タルラに戸惑うマチアスの眼差しが優しい


敵意が「記憶」や「声」のみで表される
この作品の素敵なところである


自然と心が穏やかになる作品だと思う
emedia

emedia