結婚生活が終わった・・
エリザベートは悩みや悲しみを
独り暗闇に包まれながら耐えている
ラジオから聴こえる声に励まされ
マチアスやジュディットの成長と共に
ここから始まる生活には不安ながらも
何かと心配する実父の言葉に支えられる
ラジオ局で働くことになったエリザベートは
路上生活のタルラに自らを重ね合わせたのか
このまま放ってはおけず自宅に連れ帰る
タルラが家を出た理由は明かされないが
エリザベート親子は普通に接するのである
実に自然な時間の流れであり
エリザベートやタルラの心の揺れ
母を陰ながら応援するジュディット
タルラに戸惑うマチアスの眼差しが優しい
敵意が「記憶」や「声」のみで表される
この作品の素敵なところである
自然と心が穏やかになる作品だと思う