特売小説

午前4時にパリの夜は明けるの特売小説のレビュー・感想・評価

-
娘の生活費を援助する為に老後の資金を切り崩す老いた父親、大学受験を控えていた筈の姉、一宿一飯の恩義に報い未成年飲酒を咎められた直後にその恩人の息子の童貞を奪う薬物依存少女。

エピソードの多くはぶん投げられ回収されず結末は示されない。

或いは行間を読み想像力を働かせようとしてもしかし。

離婚が決定的になれば泣きやり逃げされれば泣き上役に怒鳴られても泣く、いろいろと緩くて応援する気を微塵も起こさせてくれないおばちゃんがこちとらの集中力を殺ぐ始末。

俺はなにを観させられているのだ。

深夜から明け方の街の様子が、光景が、たんまりと映し出された点だけは素晴らしかったすけどね、と。
特売小説

特売小説