『サマー•フィーリング』『アマンダと僕』が素晴らしかったミカエル•アース監督の作品。
パリの街を舞台に、シングルマザーとその息子、そして家に住まわせる少女のドラマを静かに描く。
主人公エリザベートは、経済的に厳しい状況でタルラを住まわせ、詩人を目指す息子との関係に悩み、元夫への未練や新しい恋と仕事に葛藤する。
息子マチアスはタルラへの恋心や将来への不安に心が揺らぐ。
パリという街の中で紡がれるこの小さな物語は、美しく儚げで、そして確かな煌めきがある。
心に隙間を抱えた人たちが身を寄せ合う。
ドラマティックであり、普遍的でもある。
音楽も印象的で魅力のひとつ。