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すべては大丈夫のtemoのレビュー・感想・評価

すべては大丈夫(2022年製作の映画)
1.5
フィルメックス締めの作品。
ベルリン映画祭で銀熊賞を獲ったということで期待していたんだけど、、
いや、きっっつかった。

アート性の高さはわかるし、人間の愚かしさについても痛いほど感じるのだけど、あまりに説教臭すぎてもう勘弁してください、って感じ。
人類の愚行の歴史をショッキングな映像と共に語るなら、寓話である動物たちの世界は、もう少し軽やかさを持った切り口でバランスを取って欲しかった。
これならシンプルに史実の映像見るだけでいいや。
リティパン監督ご本人は、話してるのを見る限りなんかフラのあるお茶目な人なので、あーた、そのお茶目さを1、2滴でも映画に反映してくださいよ。頼むから。と思った。
戦争と暴力と虐殺と、食のための屠殺(その残虐さに問題はあれど)を同列に語るのも自分には違和感を感じた。
捕食という点で残酷なのは何も人間だけじゃないと思うのだけど。
キャラクターが動かずずっと啓蒙ナレーション聞かされるのもしんどい。分割画面の多用もほんと見てて疲れる。
本当にめちゃくちゃ疲れた。
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