【第72回ベルリン映画祭 監督賞】
『ガーゴイル』などの名匠クレール・ドゥニ監督作品。ジュリエット・ビノシュ、ヴァンサン・ランドンが主演をつとめている。
個人的には「なぜ評価されているのか分からない監督」ランキング上位なクレール・ドゥニ(失礼)。けっこうそういう人多いのでは…
まぁ『ガーゴイル』よりはこっちの方がましかな。『ハイ・ライフ』はドゥニの中でも異色作だと思うので比較は出来ないが。
それでも「一体何を見せられているんだ…?」と困惑する映画には違いない。ジュリエット・ビノシュ、ヴァンサン・ランドン、グレゴワール・コランの三角関係を描いているのだが、特に捻りもなくただそのまま描くだけ。
三人の演技自体は素晴らしいが、それ以外に何か見出すのが難しい。単純にシンプルすぎる設定で二時間持たせるのはすごいと思ったが。
全く好みではない。むしろ苦手なタイプの作品ではあるが、映画としての強度は謎にしっかりしているのは確か。クレール・ドゥニ、やっぱり謎の作家だ。もっと観てみないと分からないな…