北山優人

20世紀のキミの北山優人のネタバレレビュー・内容・結末

20世紀のキミ(2022年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

最初のシーンがちょっと唐突で理解できなかったが、わからなくても大丈夫そう。
最初の1時間のドキドキは半端ない。ヒョンジンのリサーチをするボラが、ヒョンジンに興味があると勘違いされ、逆に好かれてしまう。事情を知らないウノもまた、ボラを好きになってしまう。
三角関係が現れるアイスクリームショップ!誰かと叫びながら見たい映画だ。
韓ドラ得意の青春キュンキュンシチュエーションの連発。経験できそうでできないifストーリーから目が離せない。
ただ、親友の帰国後はややトーンダウン。勘違いされ、ウノにも愛されない親友は少し可愛そうだが、応援もできない。仲直りも集中力を切らしたまま見てしまった。もやっとしたまま終盤へ。
繋がっていないウノへ叫ぶ電話ボックスのシーンは切ない。こんな試練を与えないで!と思う。
ずっと健気なヒョンジンが報われてほしい。
ウノの死にはドキッとしたが、彼が残したテープには心があたたまる。2時間の映画のハイライトを見ているようだ。無邪気に「韓国に行かないで」と訴える弟のかわいさや、離れたNZからボラを思うウノの愛に感動。
最後のウノの言葉は美しい。
「見えるだろ?21世紀の始まりだ」
「少し待ってて、すぐ会いに行く」
「会いたいよ、21世紀の君に」
時差のあるNZから、新世紀へようこそと呼びかける壮大なエンディングに、大きな愛を感じた。
北山優人

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