じゃがじゃが

牛久のじゃがじゃがのレビュー・感想・評価

牛久(2021年製作の映画)
1.0
※点数は付けられない作品だけど埋もれないように1.0だけ付けておく

懲罰を実際に受けている様子と、送還を拒んだ際の連続写真は、とても民主主義・平和国家と謳われた日本で実際に行われてることだとは俄かに信じられない内容だった。

今作のように二項対立の片側だけを切り取った作品は、えてして反対側が語られないことに対する批判だったり、印象操作を疑ったりしがちだけど、ここまで強烈なシーンを見てしまうと、対立しているのは日本政府ではなく人間の良心なんじゃないかとも思ってしまう。

もちろんこれを撮った監督の彼も、100%収容者に肩入れしている訳ではないことは分かる。
でも、日本国憲法で謳われている基本的人権というのは、この日本国内においてこんなにも脆弱で無意味なものとなってしまっていることに、外国人の立場からこの映画を通して日本人に訴えていることはとても価値がある思った。