「ジャストライクウェザー」も若いカップルがサンフランシスコに向かうハナシだったけど、この作品も主人公がサンフランシスコに留学することになっていて、監督の自伝もだいぶ含まれてそうな。転校してきてアイツと仲良くなる小学生パート、ロケのシチュエーションもそれぞれ良い。勤め先における親父のコンプレックスとストレス、トイレットペーパーのエピソードに反映されているのが生々しい。姉と妹を犠牲にして息子だけに注がれる期待と金。ハラハラさせる蝋燭での映写から発火するボヤ騒ぎ、さらに別日に起こる地域全体の大火事も大掛かり。苦労親父のよかれと思ってのワンマンぶりに家族全員が付き合わされるが、すべてはそこだけじゃない。