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特捜部Q 知りすぎたマルコのmentaikosanのレビュー・感想・評価

特捜部Q 知りすぎたマルコ(2021年製作の映画)
3.0
【え、誰??スリラー映画】

◾️あらすじ
自殺した警官が担当していた小児レイプ嫌疑のある外務官僚失踪事件を引き継いだカール。
その外務官僚のパスポートを不法入国した少年が所持していたことがわかり、話を聞きに行くのだが、この少年何かを隠している。
事件を追っていくと、失踪した男はどうやら公金横領の調査をしていたようで…。

◾️感想
え………??…誰…??

あまりにも誰??が強くて全くストーリーが入ってこず、頭から見直すことになる始末。

そしてキャスト総入れ替えと知って膝から崩れ落ちた。。。

登場人物のキャラクター、ストーリーの見せ方、全てが変わってしまって最早別ものとしか言いようがない。

元々カールは相棒を亡くした過去から、大切な人を失うのを恐れて心を閉ざしてしまった不器用な男。アサドはそんなカールを諫め、導き、献身的に支える懐の大きな相棒。後に特捜部に加わったローラも物怖じしない賢い女性で、カールの心に入り込んでいく。

この3人の掛け合いが好きで特捜部Qシリーズのファンだった。

しかし今作品、アサドもローラもキャラが死んでる。カールもほいほい女性を口説くし…これじゃあカールがただのメンヘラおじさん…いや、今作品だとおじいさん…?になってしまう。
最初は演者が違うからかなと思って辛抱して見てたけど、これは違うな。新シリーズとしての印象付けなのか、意図的なものを感じる。

また、映画の見せ方も、前作までは過去に起こった事件とその事件を追うカールたちを並行的に見せていて緊迫感があったが、今作はそういった工夫もなく、沈鬱な雰囲気だけが印象に残り、単調に感じた。

なんというか…悲しい…。すごく好きなシリーズだっただけにショックが大きい。

劇中歌は良かったな。これは単純に好み。

ちょっと諦めきれないので、過去作最初から見直してくる…。