雲野まり子

フレッシュの雲野まり子のネタバレレビュー・内容・結末

フレッシュ(2022年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

●監禁スリラーのフォーマットを使ったごりごりのフェミニズム映画でめっちゃおもしろかったです
●最初のデート相手(絶妙なクソ野郎)で軽くジャブをかました後、出会うのが一見理想の王子様なスティーブ…
●この映画での監禁や“食人”や体の欠損は女性差別のメタファーなんじゃないかなと思いました。そしてスティーブはサイコパスというよりは差別的な男性のシンボルかな
●なのでゴア描写はほとんどないし、“食人”シーンはありますが、猟奇的ホラー映画ってわけではなかったです
●ノア+2人の反撃が痛快で最高でした!さらに“Give me a smile”→とどめを刺すとことか…かっこよすぎてしびれました
●アン(スティーブの奥さん)(彼女も片足がない)も男性優位社会に迎合することで保身を図る女性の象徴みたいな感じで、容赦なくやられてました
●スティーブがノアに差し入れた雑誌やピンク(でっかいリボン付き)のドレス、監禁しといて“笑って欲しい”とか…うんざりですね
●スティーブに惹かれた自分を悔やむノアにペニーがかける“私たちのせいじゃない”という言葉。デートレイプなどで何故か被害女性のほうが叩かれたりする現状へのアンサーなんだろうな
●ぼっこぼっこにやられるスティーブを熱演したセバスチャン・スタン✨さらに好きになりました
雲野まり子

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