このレビューはネタバレを含みます
スペインの歴史を踏まえた時間経過の見せ方や、田舎の雰囲気、風景の美しさなど見るべきところもあったが、やっぱり大前提として吸血鬼ものは「絶対に治らない」からこそ深みがあるんじゃなかろうか。『デイブレイカー』などもそうだったが、あらゆる罪や悩みがマッチポンプ的になってしまうと言うか……。デイウォーカーになるあたりまではギリギリありだが、「親」が死ねば戻るという設定はどうも解せない。ありかなしかで言うとなしな映画。あれなら、ハゲチャビンになった元美少年を仲間にして生き続けた方がいいオチだったろう。