坂本くろみ

ブラウン・バニーの坂本くろみのネタバレレビュー・内容・結末

ブラウン・バニー(2003年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

初視聴年:2021
こういう作品は映画でしか作れないと感じたという意味で、ある意味真似できない、普通は撮ろうと思わない表現ができる作品だとは思うのだけど、正直繰り返し見るのがかなり厳しい。

話の筋は好みは置いておいて、ちゃんと通ってるとは思ったのだけども、本編のほとんどが定点カメラ一本を放置して遠くの風景と人物を映す環境映像のようになっているのがかなり視聴意欲的に厳しい。
ストーリーを構築するタイプの作品でなく、一人の人物の行動をモノローグ等の説明なしに描く作風でこの映像は没入するのがかなり気合が必要だった。

かといってちゃんと目を通せたからといっておすすめができるかというと、正直露悪的過ぎて唸る。
画面いっぱいをモザイクで覆わなければいけないシーンがあり、そこは後の展開もあってかなりげんなりした。

良い悪いを抜きに唯一無二な作品といえばこれを思い出す一作ではあるので、そういう意味では評価した作品。ただし視聴にはかなり覚悟が必要だった。