前半は筋らしい筋も見えない。レーサーが次の街へ移動するというだけだ。長めのカットの連続と、ヴィンセント・ギャロの思い詰めた顔のアップに、どこか眠くなってしまう。
彼が出会うのは全て女たち。決まって名前を知りたがる。しかし彼が誰かを探しているようではあるけれど、その目的や、選ばれた女と選ばれなかった女(1人目の娼婦)の違いはよく分からない。
真っ白な平原。どこだろう。バイクの音が響く。
トイレでフィルターに火をつけるデイジーが痛々しい。彼女が事実を明かしてから、もう一度、彼女がフィルターに火をつける画が映る。