少子高齢化の解決策が子供を増やすのではなく、高齢者を減らすという、側だけ見れば倫理観もクソもない制度が施行された社会。
けれど全然あり得る設定だなと感じるし、まだまだ受け入れられてない感じも、当事者達の葛藤もすごくリアルで、そのバランス感覚が絶妙だと思った。
死ぬことを推奨するコールセンターや役所の人達、見る人が見たらとんでもない描写なんだけど、あれは"死"という、今までになかった選択肢が商材になっているだけで、それ以外は何も変わらない。生き死にが関わると人の倫理ってここまでグラつくんだな。不思議な感覚。
さすがの倍賞千恵子はほんとに立ち振る舞いだけで魅せますね。
いわゆる"Xデー"の当日、安堵なのか不安なのか分からない雰囲気を纏った姿がとても印象的でした。
