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PLAN 75のちゃのネタバレレビュー・内容・結末

PLAN 75(2022年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

安楽死を扱う上でポイントになる「自己決定」がぼんやりとしたまま物語が進み、お話に入り込めないまま終わってしまってもやもやしていたが、監督インタビューを見て納得、そもそも私が「安楽死が主題の映画」と盛大に勘違いしていたことに気づく。この映画の中での安楽死は、舞台装置のひとつに過ぎなかった。

世の中に漂う不寛容さや言葉のすり替え、「自己責任論」に危機感を持つ中で、やまゆり園の事件がありショックを受けたことが制作のきっかけになったとのこと。
だれもが自分ごととして捉えやすくするために、あの設定・物語が生まれたことは理解するけれど 、あまりにディストピア過ぎて漠然と不安を煽るだけでは…?と思ってしまった。

映画中、パリパリとビニール袋の音を響かせるおばあちゃん、咳が止まらないおじいちゃん、スマホの光がチラチラしてるおばさんと一緒に鑑賞。
寛容さとはスルースキルかも…と最近よく思う。
ちゃ

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