このレビューはネタバレを含みます
冒頭からぼかしの映像で入って、そのあとも何度かフォーカスを移行させる技法、
あ、この人は映像の人だと思わせるような入りで観てて終始非常に美しかった。
内容ももちろん、4年以上取材に費やしただけあって、わざと余白を残し鑑賞者に考えさせるようにできている。
あー、映画ってこうあって欲しい！と思えるような内容の濃い2時間でした。
少し現実離れした設定も、わざとそうしてるんだなってことが鑑賞後パンフレットを読んで理解した。そう、これが現実離れしてそうで、実はそんなに遠くはない世界。それがこの映画の恐ろしいところでもあるんだと思います。
なんとなく私も感じる今のこの世の生きづらさ。なんでも自己責任で片付けられ、寛容さがなくなっていく、その先には果たして、一体何が待っているのだろう？
何度か鑑賞することで理解が深まる映画だと思います。
