にしても気分が沈む。“茶飲友達”もそうだが高齢化社会を描くものはあまりに悲観的で辛い。
孤独がいちばん辛い。それを担うのは基本的には家族なんだけど、身寄りのない人も多い。そんなときに、移民介護士の娘の手術費が募られた様に、日本でも宗教的なコミュニティが当然のものであったら最後の最後に拠り所になったのかもしれない。
翻って自分ごととして捉えてみると、祖父母には会えるだけ会おうと思ったし、父母を含め家族を孤立させてはいけないと思った。
目の前に生があるときは未来を悲観して死にたいと思うのに、死を目前にすると生が惜しくなるとはなんとも皮肉で、しかしそれが生物の本能なのか。だとしたら自らの意思で選択的に死ぬことなんてできないのかな。となると同時に、自殺にまで追い込まれる人々の胸中は想像すら及ばない。
