監督の丁寧さが伝わる熱意ある良作。
劇中に音楽が使われることはほとんどなく「会話」や動きが目立つ場面も少ないので眠くなる系の作品ではある。
が、監督の脚本、主演の倍賞千恵子の名演により作品に引き込まれる。
プラン75の職員の青年、同年代の友人を亡くしていき自分の「最期」を見つめていく主人公、自分の子供のため日本に出稼ぎにきてPLAN75のスタッフになるフィリピン人女性。
この3つの物語を非常に丁寧に描きそれぞれの終着点を描ききっている。
老後の孤独、生活、非常に重い内容でなかなかしんどい作品だが監督の想いが伝わるかのようなラストシーンは胸をうつ。
登場シーンは少ないが河合優実が、いい存在感をだしている