クロッキャワァ

マーターズのクロッキャワァのレビュー・感想・評価

マーターズ(2007年製作の映画)
3.5
■かんたんなあらすじ
マドモワゼル…お前…つけまだったのか…



この世に、この脚本を思いつき、そしてそれを映画にしようと考え、それに同調して一緒に撮影した人間が何人もいる。
という事実に震え上がると共に、突き抜けてくれて、ぶっ飛んでくれてありがとう…と言いたくもなる。

とにかく描写が残酷で、かなり慣れた人でも顔を顰めるような表現が頻出する。
その描写は後半になるにつれ過激の一途を辿り、名状しがたい結末を迎えることとなる。

「恐ろしいもの見たさ」とはよく言ったもので、それこそがこの映画のキーワードだと思っている。

覗いてみたい死後の世界、痛みの果てに何があるのか。

きっとあなたも心のどこかでこの映画を見たい。と思っているはず。
その気持ちはマドモワゼルをはじめとする彼らの考えと非常によく似ているのではないか。

向こう側に少し触れてみたい方にオススメ。
ただし覚悟が必要。

本当はもっと高得点なんだけど、この作品に高得点を付けてしまったらダメな気がするンゴね



真理に触れるためには痛みが必要。
でも人間には「良心」ってのがあってそこに辿り着くことは困難だ。
「良心」は神が人に与えた真理に至らないようにするための安全装置なのかな…と思ったりした。


おわおわり