◼️かんたんなあらすじ
六角精児のギターを堪能できる映画
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世の中捨てたもんじゃない。
そんな言葉があるが、それを可視化したかのような暖かく、そして同時に恐ろしくもある作品である。
人は変われるのだろうか。
少なくとも私の身の回りの人でどうしようもなくダメだった人が心を入れ替えて良くなった、そんな事は起きていない。
みんな順当にダメで、そして良い人たちは良くなっている。これが現実だ。
もしかしたら本作の主人公も台風の夜を超えた先にはまた血に塗れた日々が訪れていたかもしれないし、なんなら私はモップを握りしめた辺りのシーンから以降、全て主人公の妄想だとすら思っている。
ただこの映画にはそんなひねくれた私にも「信じる事」の尊さを教えてくれるのだ。
支える事、手を差し伸べる事、私たちはそれを忘れてはいけないのだ。何度裏切られようとも。
明日も少しだけ信じてみようかな。