当時から顔文字ってあったんだなあ。
デジタルコミュニケーション初期の牧歌的寓話としても魅力的だけども、すでにこの時点でバーチャルとリアルの相克、ならびにそこに醸される現実/非現実の結び合いの切なさを描ききっていたというのは、あまりにも貴重。
コミュニケーションというものの本来的な不可能性と可能性をこういうポエティックな舞台設定において語るというのは、映画が持つ甘いロマンティシズムとフィクショナルな空間性の真摯なる追求という気がして、2019年の視点からして観るからこそ美しい。
この空間には、最初からそういった詩情が巣食うということを、森田芳光は、(おそらく直感的に)知っていたのだろう。
dvd付属のQ&A含めて、本当に貴い。