櫻イミト

透明人間の櫻イミトのレビュー・感想・評価

透明人間(1933年製作の映画)
3.0
ジェームズ・ホエール監督が「フランケンシュタイン」(1931)の翌年に撮ったユニバーサル・ホラー。原作はH・G・ウェルズ。

包帯とサングラスで顔を覆った男が村の宿屋に泊りに来た。部屋を怪しげな実験装置で散らかし宿賃を滞納するので、督促すると彼は騒いだ末に服を脱ぎ始める。その体は透明だった。正体は科学者グリフィン博士(クロード・レインズ)。自ら発見した新薬モノケインは彼を透明にし、世界征服の狂気に駆り立てた。。。

当時ならではのトリック撮影が微笑ましい。グリフィン博士が透明人間に至った経緯が証言で説明されるのみなので、悲劇性は薄く残虐非道さばかりが目立った。なので落としどころも情緒的にちぐはぐに感じた。

※名優クロード・レインズの映画デビュー作だが透明人間なので顔は殆ど出ない。
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