まくをおろすな！のはなびらのネタバレレビュー・内容・結末

公開が終わって円盤も出て、諸々も消火された頃なので、そろそろ書いてもいいかな〜と思い。

とにかく出演者を人質に取られている感覚になる。
話があちらこちらに散らばりすぎ。設定が特殊で内容が理解できなかった。(これは原作舞台を観ていたら変わっていたのかもしれないけど。)笑わせたいのであろう部分で全く笑えない。監督の承認欲求を満たすために推しは出演しているのかと腹立たしさすら覚えた。サーデラの俳優たちと監督自身の名前を売りたいのはわかるけど、その売名に使われたくないなと思う。
演技については評価基準がわからないのでなんとも言えないが、歌唱については皆素晴らしかったし、大御所俳優も出演しているから安定感も生まれるし、殺陣もよかったと思う。評価できる点はあるのに、それ以外の悪さが際立っていて帳消し以上になってしまう。
そもそも公開前の夏に行っていたライブだって、稽古もまともにつけずにやっていた様子だし、映画と同じような理由で全く面白くなかった。せっかく劇中歌を歌わせているのだから、せめて公開後にやったらよかったのにと思う。資金繰りだったんですかね、オタクっていいカモだな〜と思った。名前出せばチケ代高くてもホイホイ来ますもんね。
映画とは直接関係のない話ではあるけども、まくおろライブ大阪公演ではキャストから前列をはじめとしたクラスター感染が起こっていて、それに関するお問い合わせも何回か送っていたけど、公式アナウンスすらなかったので、監督や制作に信頼がない。もう1年前の話だし今更だが、観劇者に何人も陽性が出ていたのに、監督も公式も発言しないし、とにかく対応がお粗末すぎる。起きてしまったことは仕方ないと思いつつも、それの対応や、そもそもの感染対策(舞台と最前列までの距離、接触など)が全くと言っていいほど出来ていなかったことはどうにかすべきだと思う。

撮影が終わってからも、監督個人の発言として出演者の話が出てくるのもあまり好きになれなかった。クラスターに関してはだんまりだけど個人の集客をあげるには出演者の話するんだ〜へえ〜〜？ってなる。あと勝手に監督だけ劇場ロビーでフラフラして監督です！と大騒ぎして客と握手会するのもやめてほしい。それから映画館でも終演後に勝手に演説始めるのやめてもらっていいですかね、最初から最後まで監督の「目立ちたがり」に付き合わされている気分でしかない。
あと、主演を男にしたい！と度々発言していたが、その意図を詳しく聞かせていただきたい。男にしたいの「男」の定義を教えてほしい。みみっちいことを言うつもりはないけど、思考も発言も昭和だし、オタクとして良い気のしない発言だった。

映画以外のことばかりになってしまったが、「まくおろ」と銘打っていたもの全てが最悪だったので書いてみた。とにかく、こんな不誠実な制作のもとで推しに仕事してほしくなかったし、監督本人は続編を作りたい！と言っているようだが、続編など絶対にやって欲しくない映画No. 1になった。金輪際ここで仕事してほしくない。