Paula

ブルービートルのPaulaのネタバレレビュー・内容・結末

ブルービートル(2023年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

Victoria Kord: The scarab chose you.
       But it belongs to me!

変身シーンはシンビオートのヴェノムであり、また
人物設定について大雑把に言えば、『アイアンマン』がある視点からのファクターかな?

"First comic book lawsuit"

DETECTIVE COMICS, INC.
     V.
BRUNS PUBLICATIONS, INC.

"BRUNS PUBLICATIONS, INC." は "Fox Feature Syndicate " という企業連合の一つ。

皆さんご存じのガイドラインに則って「世界一」を認定し続ける本であり、また組織を一般にギネスブックと呼んでいるけどコミック界の訴訟事件としてDC コミックスの前身会社「ディテクティブ コミックス, Inc.」がフォックス・コミックスを訴えていた。(とても古い話です)
内容はフォックス・コミックスのワンダーマンがDCのスーパーマンにクリソツってこと。
何故こんな事を載せるかってか?
本作の『ブルー・ビートル(原題)』の初代がこのフォックス・コミックスより誕生しているというのはいいけど、でも、コミックス全体の人気のかげりのためか? スーパーヒーローの姿、かたち、能力、人種を変えながら版権が以下のように移った経緯がある。

   フォックス・コミックス
       ⬇️
   チャールトンコミック
       ⬇️
     DC コミックス

その変遷した結果として、裁判の因縁の相手であったDC コミックスに落ち着きましたとさ。チャンチャン👏
それとアンサイクロペディアはラジオ番組の『グリーンホーネット』がこの『ブルー・ビートル』のパクリのような事を載せていたけど実際には『ブルー・ビートル』が出版されたのはラジオ番組の3年後になっているので矛盾するように前後している。頭が痛くなるので、この話はこれでおしまい。

Jaime Reyes: It's like Batman's stuff.
Rudy Reyes: Batman's a fascist!

ヒスパニック系の監督と脚本家、だからなのか?
ステレオタイプのメキシコの家族と主人公をメインに家族の絆とコメディをアンサンブルにし、ヴィクトリア・コード率いる悪の軍団とは対照的に傷つけても絶対に人は殺しはしないポリシーをパラサイト型スカベラ(カージ・ダ)と主人公のハイメとのお互いが時として正反対、立場の逆転としての意見の食い違いは、ラストの『アイアンマン』的ぃ~な反戦を謳っているシナリオに活かされているのかもしれない。
でもおばあちゃんのナナさんは超が付くほど過激でした。それと叔父さんのルディさんは初めて見るビートル型飛行船をいとも簡単に操縦するって... どうよ? それとお母さんのロシオさんも運転しちゃってます⁉


"Golden Age of Comic Books"
1938年にスーパーマンが誕生して以来、18年間はアメリカのコミックが全盛期の時代と言われていて、もちろんスーパーマンだけでなくバットマンのクリソツなものも影響を受けてか、この世の中には堂々と出版され、スタッフなども引き抜きというヘッド・ハンティングもあったとされている。
江戸時代には既にあったとされる言葉、パクリに関して個人的に今でも一番印象に残っているのは、皆さんがお好きなシュワちゃんの『ターミネーター』がアメリカのSci-Fiドラマ『The Outer Limits (1963 TV series)』の『Soldier』と『Demon with a Glass Hand』の回を盗用したと訴えられ、その上、敗訴している。だからクレジットに『The Outer Limits 』の製作者の名前が後に載せられている。『Soldier』と『Demon with a Glass Hand』は51分ほどのSci-Fiドラマでラストはどちらも人生のハカナサで締めくくられていた。

ところで...
後に恋人となる?ジェニー・コードがサンチェス博士のIDを盗んで研究室からスカベラを奪い去るシーンでサンチェス博士がどうやってID無しで研究室に再度戻れたのかが分かりません。ディズニーアニメのキャラ:Goofy なんちゃってね?(⌒∇⌒)ゞえへっ♪

ジェームズ・ガンCEO がDCコミックス・フランチャイズの中でもDCEU(DCエクステンデッド・ユニバース)とは独立した形でハイメ・レイエス / ブルービートル役を本作と同じショロ・マリデュエニャで続編のリブート作を撮ることやコスチュームデザインの愛嬌のなさは多少なりとも個人的にはマイナス・イメージと呼べるものとなっている。(ただし、作中、初代と二代のブルー・ビートルのコスチュームも飾られているシーンがあるので、仮にファンとしたらお涙ものかな?)

付け加えるとするなら?
何故? 過去のコミックスのスーパー・ヒーローものに出演をしていなかったオスカー女優のスーザン・サランドン(漫画が原作の『スピード・レーサー』には過去に出演している)がヴィランとして今回、御出演になったのかが、疑問であり、また、この映画を観るきっかけとなっていたが...
ポップカルチャーを扱う月刊誌 "Entertainment Weekly" にその答えが載っていた。

I just was so impressed by his [Soto]
passion. He has this art background,
so he was this nerdy fan of
superheroes.

また、これとは別に

[Victoria Kord personifies] the theme
of imperialism in the name of
democracy. My character's really the
one who's driving that charade in
order to get wealth and uranium and
what other natural resources, under
the guise of making the world safe for
democracy. That rang a bell. All of
those themes I thought would really
be fun to dabble in.

このように歯の浮いたようなことを簡単にのたまう事ができるのが、さすがはオスカー受賞者って言えるかもしれないけれども彼女が御出演されることで映画としての深みも出るけれども姪のジェニー・コード役のブルーナ・マルケジーニのブラジル人でモデルあがりのその貧そな演技が浮き上がってしまっているのは玉にきずってか?
また映画製作にかかわる重要なスタッフや俳優はもちろん「ヒスパニック系」なのにそれに含まれないポルトガル語を話す「ラテン系」でブラジル出身の彼女は蚊帳の外ってか? 
辛辣すぎて、失礼しやした💕 (*´ε`*)チュッチュ
Paula

Paula