ゆかりん

ドント・ウォーリー・ダーリンのゆかりんのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

内容は少し難しいかも。
映像はすごく好きだが、内容はわかったようなわからないような。

「共産主義と資本主義」
「強制的なソードアートオンライン」

見ててこのワードが出てきた。
ジャックは仕事が上手くいかないならいかないで主夫に徹すれば良かったのに。
やっぱり世界観が1960年とかレトロな空間だったことも昔ながらの「男性は外で仕事、女性が家を守る」構造を求めていたということなのだろうか?

全員が全員同じような規則正しく並んだ家から同じように送り出し、同じ行動をする。
序盤から普通のような普通じゃないような、最初からそういう設定なのかが読めなくて、でも違和感を感じ続ける。
ホラーと思っていたので、そういう意味では期待を裏切られてかなり肩透かし。
でも全体的に映像が綺麗だし、構成の仕方は大変好み。

「交友関係:あり」
ここがなによりも怖かった。
元々交友関係の「無い」人を妻に選ぶことが可能というわけで、記憶を捏造され妻と思い込んで生活をする。
よくよく思い返すと、あんなに新婚かのように連日セックスをしてるアリスとジャックに妊娠の兆しがないこと、「子供を作ろう」の発言から「あんなに盛んなのに避妊してたんだ」と思っていたが、その後の色んな人から「子供を作ろうと思うんだって?」と出来てもいないのに周りに宣言するなんてデリカシーがないなと思っていたが、あれが仮想空間なら望めば子供が出来るということなんだろう。

その点、バニーは子供のいるこの世界にいることを望んでいたのは現実世界では不妊だったのかもしれない。

あの完璧と思える世界は幸せなのか悪夢なのか。
ゆかりん

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