山田森氏

ドント・ウォーリー・ダーリンの山田森氏のレビュー・感想・評価

2.9
前作よりは軽減してるものの、相変わらず窮屈なショットばかり撮る監督だなという印象。役者の身体よりも表情を撮ることに重きを置いてるのか。

前作はスーパーバッド童貞ウォーズの女子版、今回はジョーダンピールのゲットアウトの白人-黒人の関係性を男性-女性に入れ替えた作品に仕上がっていて、過去の名作をフェミニズム的な観点で描き直すのがこの監督の特徴なのではと今作を観て思った。

ジョーダンピール的な部分で言えば、今作のキーとなる黒人女性の演出だったり、赤い作業服の男達が襲ってくる所は物凄く似通ってると思った。

音響やイメージの挿入、鏡を使った仕掛け等で日常に潜む不穏さを演出しているが、どれも既視感があって、真新しく感じる表現が無かったのが残念だった。

ラストのだだっ広い荒野でのチェイスシーンは問答無用でテンションが上がった。
山田森氏

山田森氏