くりりん

ドント・ウォーリー・ダーリンのくりりんのレビュー・感想・評価

3.5
この楽園は誰にとっての楽園なのか?
豊かでハッピーな50年代風の生活が、2023年の今映像化されるとなんだか不安でとても儚い印象だった。
みんながこの世の真理に気づき始めた今、もう存在することはないのかも、ってちょっと寂しい気持ちにもなった。
これで監督が男性だったらおったまげたけど女性の俳優さんがメガホンをとったのだと聞いて納得。
本人も出演していて、最後のセリフは彼女自身の懺悔と決意のようにも感じた。

サブリミナルのように挿入されるダンスや不安を掻き立てるような音楽が主人公の心理や違和感を表しているようでよかった。

全体的に美しくて、見応えのある作品でした。オチは途中でちょっと読めちゃったかな。
くりりん

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