きりん

ドント・ウォーリー・ダーリンのきりんのレビュー・感想・評価

4.0
完璧な生活が保証された砂漠に建てられた街で、愛する夫ジャック(ハリー・スタイルズ)と平穏で幸せな日々を送るアリス(フローレンス・ピュー)。ある日、不可解な出来事を目撃したことで精神が不安定となりこの街に疑問を抱くようになる話。


まず最初に観て思うのが完璧すぎる街並みや統一されたそれぞれの行動が違和感だらけで逆に気持ちが悪く感じる。不自由なく優雅な生活は満足かもしれないがやはりどこかおかしい🤔

途中挿入されるサブリミナル的映像も不可思議で不気味で観ている我々を刺激してくる💥これは最後まで観ると見事な伏線として機能してるのが効果的で素晴らしい👁

物語はまるでモザイクでもかかったかのような抽象的な描写の男性像とそれに付随する女性像がとても皮肉めいていて、それを滑稽に映し出す姿は男性優位な社会への痛烈なメッセージが込められていた。

またオリヴィア・ワイルド監督自身が演じるバニーというキャラが最後まで観ると特異で背景が面白いのも注目したいところ。

十分に説明がされない部分も多くあって、そこは評価に左右される部分ではあるかもしれないが、個人的には考察余地があって満足に観ることができた。

オチは決して目新しいものではなく、いくつかの映画が思い浮かぶぐらいの既視感はあるものの、全体的に伏線含め演出も上手く面白かった✨

余談だけどFilmarksの似ている作品って時にネタバレになってることあるよね。本作もそうです笑
きりん

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